7年間受賞し続けている秘訣とメタバースへの挑戦
GMOアドパートナーズに新卒で入社したパートナー(社員)に、入社後どんな経験をしてきたのかキャリアのあゆみ、それぞれが描く未来についてインタビューする「新卒パートナーインタビュー」シリーズの第3弾。
今回は、2015年4月にGMO NIKKOに新卒入社し、入社以来、毎年社内賞を受賞し続け、2022年よりメタバース事業推進室を兼務している吉田さんにお話を伺いました。
4つの事業・部署の立ち上げに従事
ーGMO NIKKOに入社した理由を教えてください
僕は学生時代絶対にこれがやりたいというものがあったわけではなかったんです。ただ「僕自身がのびのびと自由に働ける環境」で働きたいと思っていました。
GMO NIKKOの面接で「自己紹介をしてください」と言われた時に、バッグに入れていた空気入れと風船を使って、バルーンアートをしながら1分間で自己紹介をしたんです(笑)。そんな邪道な自己紹介をしたにもかかわらず、内定をいただくことができたので、これは僕が求めていた自由な働き方ができる会社だと思い、GMO NIKKOへの入社を決めました。
GMOアドパートナーズの公式YouTubeでもお話ししているので、よかったら動画を見ていただけると嬉しいです!
ー吉田さんは経歴を拝見すると、入社以来これまでたくさんの部署と兼務してらっしゃいますが、立候補して兼務されているんですか?
上長から「こんな部署・事業を立ち上げようと思っているんだけど、興味ある?」とお話をいただくことが多いですね。インフィード戦略部、LINE戦略部、成長支援グループ能力開発チーム、メタバース事業推進室兼務の4つが、立ち上げのタイミングからアサインいただいたものになります。
僕は就職活動の時も同じでしたが、やりたいことにこだわりがあるタイプではないので、言われたことはまずはやってみるようにしています。そして最大限の結果を出せるよう努力します。上長もそれを理解してくれているので、部署や事業の立ち上げのタイミングで、よく声をかけていただけるのだと思います。こんなにも部署や事業の立ち上げに関わっているメンバーはなかなかいないと思うので本当にありがたいなと感じています。
活躍の秘訣はアウトプットと柔軟性
ー吉田さんはたくさんの賞も受賞されていますが、その要因はご自身でなんだと思いますか?
「アウトプットと成果物」を重要視しているからだと思います。僕は「成果物がない=何もやっていない」と一緒だと思っているので、どんな作業や業務でも必ず何か成果物を出すと決めています。
せっかくすごい成果を出してもアウトプットしなかったら、周りの人には何をやったのか伝わりませんよね。また誰かに話したり、説明することで記憶の定着率も圧倒的に高まります。だから僕は積極的に自分のやったことを発信するよう常に心がけています。発信しているからこそ、その分表彰していただいているのだと思います。
僕はあまり正攻法を取らず、独自のやり方で自由に仕事を進めるので、自由な方法で仕事をする分ちゃんと結果を出さなければという思いもあります(笑)。
ーそのほかに仕事をする上で日頃から心掛けていることはありますか?
「過去に捉われないこと」です。広告業界は移り変わりの速い業界なので、昨日の正解が今日は間違っているという事があります。だからこそ自分の今までの経験や培ってきた知識が正しいと思い込まず、「本当に正解なのか?」と疑う目も持ち、柔軟に人の意見も受け入れるようにしています。
それはマネジメントでも当てはまると思っています。たとえば、自分の指導する後輩が寝坊で遅刻を繰り返していたとしても、「また寝坊?」と決めつけるのではなく、今日は何か別の事情があったのかもしれないと考え、必ず毎回理由を聞くようにします。
人は誰もが変わるタイミングがあると思っています。変わろうとしている人に対して過去のことを言ってしまうと、せっかく変わろうと努力していた人もやる気を失ってしまいますよね。そういった意味で、マネジメントに対しても「過去に捉われないこと」を大切にしています。
ー仕事の中で、今までで一番嬉しかったことはなんですか?
一度も途切れることなくアワードで受賞できていることです。この記録を維持できている限りは過去の自分を越えられていると実感できるのでモチベーションになっています。目標はもちろん殿堂入りです!過去の自分だけではなく「賞」にも勝ちたいと思っています。
メタバースの可能性
ーここからは現在吉田さんが兼務されているメタバース推進室について教えてください。まずメタバースとは何ですか?
メタバースという言葉に統一された定義はまだないのですが、主にコミュニケーションが取れる3D空間を指します。メタは「高次・超越」、バースは「ユニバース」という意味を組み合わせた造語です。メタバースではオンライン上でユーザーが自身のアバターを操作することによって、ほかのユーザーとコミュニケーションを取ることができます。
「あつまれ どうぶつの森」や「アメーバピグ」なども仮想空間でコミュニケーションがおこなえるサービスなので広義ではメタバースです。メタバースと聞くと未来的で難しいもののように思えるんですが、じつは既に利用しているものも多いんです。
ーなぜ今メタバースが注目を集めているのでしょうか?
理由は2つあると思います。1つは、2021年10月にアメリカのFacebook社が社名をMeta(メタ)に変更し、メタバース事業に本格参入したことがきっかけだと思います。それに続いて他企業もメタバース事業へ続々と参入を表明しました。
2つ目はNFTや仮想通貨などの技術の実用化によってバーチャルの世界に経済が生まれたからです。NFTとは簡単に言うと、デジタル上のデータに本物である証明書を付けて売買できるようにする技術です。デジタルデータは従来簡単にコピーできてしまうため、価値の低いものとされていました。しかしNFTの台頭により、本物と偽物の区別がつくようになり、デジタルデータに価値を与えられるようになりました。メタバース内でも価値のあるデジタルデータを作成したり、仮想通貨で売買したりできるようになったことがメタバースに注目が集まった要因になったと思います。
ーどんな業界でメタバースは活用されていますか?
メタバースの活用が1番進んでいるのはゲーム業界ですね。先ほど少しお伝えしたような「あつまれどうぶつの森」や「フォートナイト」などが有名ですね。選挙活動として、メタバース空間で演説をしたりといった活用もされています。今後は自動車教習所のような教習所、教育現場などではどんどん活用されていくのではないかと予想しています。
ー吉田さんの所属しているメタバース推進室とはどんなことをしているんですか?
1つは、メタバースやNFTの研究です。アンケート調査やリサーチをおこなったり、セミナーに実際に参加して得た情報から解釈・考察しています。2つ目は、「GMOメタバース ラボ」の運営です。「GMOメタバース for Shop」での店舗の3D化の支援や、「NFTプロデュース byGMO」を通して、名古屋グランパス様と提携し、NFT『NAGOYA GRAMPUS NFT COLLECTION』の共同開発しといった取り組みもおこなっています。
コンサルタントの経験を活かしたメタバース活用
ー吉田さんがメタバースを面白いと感じたエピソードなど教えてください
海外の人と気楽に繋がることができることが面白いと感じます。Zoomなどのビデオ会議やチャットツールも海外の方と繋がることはできるのですが、メタバースとZoomの違いは「声の方向性と距離が存在している」点にあります。また、Zoomだと知り合い同士しかコミュニケーションを取ることができませんが、メタバースは全く知らない人と出会うことができます!VR CHAT、XR World、DOOR、clusterは比較的簡単にメタバースを体験することができるのでぜひ試してみてください!
ー吉田さんがメタバース関連で今後挑戦したいことは?
分析まわりをやってみたいです。コンサルタント職ということもあり、数字がすごく好きなんです。2Dと3Dでは圧倒的に3Dの方が取れる数字の量が多いので、膨大なデータを分析して、どうしたらうまくノウハウに昇華できるのかをやってみたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回はGMO NIKKOの吉田さんにインタビューしました。
吉田さんがコンサルティング本部の仕事内容について執筆している記事もあわせてご覧ください。