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【24卒内定者座談会】理系大学院生の就活と入社の決め手

今回は、現在GMOアドパートナーズで内定者インターンとして働き、今年2024年4月に新卒として入社予定の嘉山さん、樋笠さんの2名にインタビューをしました。

就活中のエピソードやGMOアドパートナーズに入社を決めた理由、今後の目標などお話いただきました。

【プロフィール】
嘉山 敢太(かやま かんた)
2022年3月 東京都市大学 理工学部 医用工学科 卒業
2024年3月 横浜国立大学大学院 先進実践学環 応用AIコース 卒業予定

樋笠 泰祐(ひがさ たいち)
2022年3月 早稲田大学 先進理工学部 物理学科 卒業
2024年3月 早稲田大学大学院 先進理工学研究科 卒業予定

2024年3月時点

大学院進学という選択

ーまずは自己紹介をお願いします!

嘉山:横浜国立大学大学院 修士2年の嘉山です。大学院では、パターン認識技術を用いることで、ヒトから得られる生体信号を元に、義手の制御や疾病の診断支援といった、AIの臨床応用を中心に研究している研究室に所属していました。 その中でも僕は、確率演算を内部で計算する新しいニューラルネットワークを構築し、少量のデータでも高精度な識別が可能なAIモデルの理論研究をしていました。 またこの技術を応用して、オープンセット認識という、知らないことを知らないと言える「未知を知るAI」の研究もおこなっていました。


樋笠:早稲田大学大学院 修士2年の樋笠です。僕は、英文読解中の視線の動きから理解度を推定する手法について研究していました。具体的には、アイトラッカーから得られる視線情報と英文のテキスト情報を特徴量として、機械学習によって理解度を推定するというものです。 またこの研究を応用して、理解していない英文が検出されると、より平易に書き換えられた英文を提示するユーザインターフェースを開発しています。


ーお二人とも大学院に進学されていますが、進学を決心した理由を教えてください

嘉山:僕は、大学3年生のはじめには大学院に進学することを決めていました。僕が大学3年生になったタイミングでコロナウイルスの感染が拡大して、授業もオンラインに変わり、アルバイトもできない時期が続いて、急に自由に過ごせる時間が増えたんです。
学部の授業はやはり教科書の内容の枠から出ないので、もっと専門的な勉強をしたいなとちょうど考えていたタイミングでもあったので、独学で統計や機械学習の勉強をしてみたんです。そうしたらすごく面白くて。もっと勉強したい、研究がしたいと思ったことが大学院進学を決めた理由です。

進学に際して、刺激のある環境で勉強することでステップアップしたいという思いもあったので、僕はあえて通っていた大学の研究室ではなく、違う学校に進学しました。


樋笠:僕は、学部の先輩や周りの友達の大半が大学院に行くような環境だったので、大学院に進学するという選択肢が自然と頭にありました。僕は学部では物理学を学んでいたのですが、コンピューターサイエンスや機械学習についても学んでみたいという気持ちがあったので、大学院に進学を決めました。

また、学部で得た学びを消化できないまま終わるのは勿体無いと感じていました。大学院では、学んだことを論文という一つの形にできるという点も魅力でしたね。


大学院生の就活と入社の決め手

ーお二人はいつ頃から就活をはじめましたか?

樋笠:修士1年の6月頃から就活を意識し始めました。まずは自己分析・業界研究から始めて、サマーインターンに参加しました。

嘉山:僕も同じ時期くらいから就活を考え始めましたね。


ー企業選びの軸はありましたか?

嘉山:学部に在籍している時から漠然と機械学習やデータサイエンスをやりたいなとは思っていました。その場合、働く場所の選択肢としてコンサルティングファームか事業会社かという2つの選択肢があります。当時は、正直違いもよくわかっていなかったので、事業会社とコンサルティングファームのサマーインターンに1社ずつ参加してみました。

実際にインターンに参加してみて、コンサルティングファームは、プロジェクトベースという特性上、長期的な分析が難しいこと、分析テーマもプロジェクトによって多岐にわたるという特徴があることがわかりました。一方で事業会社は、データ分析を通して自社サービスの成長に中長期的にコミットすることが期待される役割であり、データ分析に腰を据えて取り組み、PDCAを繰り返してサービスを伸ばしていく経験ができます。こうした特徴を理解した上で、僕は事業会社での働き方の方が自身のやりたいことに近いと感じたため、サマーインターン以降は事業会社に絞りました。


樋笠:僕は「コードを書く仕事」がしたいなと漠然と考えていました。しかし、面接や面談を通じていろいろな会社の話を聞いていく中で、自社でプロダクトを持っている会社の方が、扱えるデータも多く、会社の雰囲気も自分にマッチしていると感じて、それ以降は事業会社に絞って就活をしていました。また事業会社は、事業に近い立場でデータサイエンスができるという点も魅力的でした。


ーお二人がGMOアドパートナーズを知ったきっかけを教えてください

嘉山:僕は「GMOテクノロジーインターンシップ2022」に参加したことがきっかけです。

樋笠:僕も同じサマーインターンに参加しました!

(※)GMOテクノロジーインターンシップ2022とは・・・
将来Web、IT業界で働くことに興味のある学生を対象としたサマーインターンシップ。2022年よりGMOインターネットグループからGMOアドパートナーズを含む11社が参画してのグループ合同開催となった。

https://developers.gmo.jp/27612/

ーGMOテクノロジーインターンシップについて教えてください

樋笠:GMOインターネットグループのうち11社が合同で実施する、エンジニア学生を対象としたサマーインターンシップです。僕たちが参加した2022年度は、2週間にわたって、データサイエンスコース、ブロックチェーンコース、Webエンジニアリングの3つのコースに分かれておこなわれました。僕も嘉山くんもデータサイエンスコースに参加しました。


ーデータサイエンスコースのプログラムを教えてください

嘉山:
データサイエンスコースでは、GMOインターネットグループのアドテクノロジー部門のビッグデータを活用して、機械学習モデルの選定・実装、実データの前処理、特徴量設計、評価指標策定、学習・評価など、データサイエンス業務のポイントを体験するような内容でした。個人ワークが中心ではあったのですが、最終日には一人ひとり成果を発表するといったプログラムでした。


ーGMOアドパートナーズに入社を決めた理由はなんですか?

嘉山:他社では人事の方が面接官を務めることも多かったのですが、GMOアドパートナーズでは、入社後に自身の上長になる現場の方が面接官として選考をしてくださいました。面接の中で詳しい業務内容も伺えたため、入社後のイメージを明確に持つことができましたし、面接を担当いただいた方々と「一緒に働きたい!」と思ったことが入社の決め手になりました。

また、もともと広告やマーケティングという分野に興味があったという点も決め手になりました。データと人間の心理を掛け合わせる分析はとても奥深く、挑戦してみたいと感じました。


樋笠:僕は、就活を始めた当初は広告業界という選択肢は全くなかったのですが、サマーインターンを通して、広告業界と機械学習の親和性が高いことを知りました。特に、GMOアドパートナーズは連結として自社のプロダクトも持っているので、自由に使えるデータが膨大にあるという点が魅力に感じました。
また、さまざまな企業の選考を受ける中で、GMOアドパートナーズは他の企業と比べて「大手とベンチャー」のバランスが良かったという点が決め手になりました。大手だと教育体制が整っていたり、規模の大きいプロジェクトに参画できるという利点がある一方で、経営層と直接話す機会もなく、意思決定も遅くなりがちです。逆にベンチャーは、裁量が大きく経営層とも距離が近いという点はメリットですが、福利厚生や待遇の面で不安がありました。その大手とベンチャーの両方の良いところを兼ね備えているのがGMOアドパートナーズだと感じたため、入社を決めました。


内定者インターンの実態に迫る

ーお二人は現在内定者インターンとして勤務いただいていますよね!
内定者インターンにはいつ頃から参加していますか?


嘉山:2023年の8月から2024年3月末までの約半年間のプログラムです。アルバイトとして時給もいただけるので、アルバイトの代わりとして内定者インターンに参加できます!


ー勤務頻度はいかがですか?

樋笠:
週におおよそ1〜2回の頻度で勤務しています。シフトは月に一度提出するのですが、研究等で急に予定が合わなくなったり、忙しくなってしまった際も融通を利かせていただけたので、無理なく続けることができました。


ー長期インターンの内容を教えてください

樋笠:
約半年をかけてGMOアドパートナーズ連結の各社を回って研修を実施しました。書籍を使ってコンピューターサイエンスの基礎について学んで、実際にコードを書いてみたり、Railsのフレームワークについて学んで、自分でWebアプリを作ってみたり……約3ヶ月程度は、基礎知識をインプットして学んだことをアウトプットするという「訓練期間」のような形でした。

現在は、実際のプロジェクトにジョインさせていただき、実務寄りの業務を任せていただいています。僕は、ブラウザ拡張機能を作って、Web上の商品情報から記事タイトル案をChatGPTを使って生成するという案件を担当していました。

嘉山:僕は、検索TD効果予測のプロジェクトに参画しています。先輩から分析タスクをいただくこともありますし、他社の論文を読んで、どういったモデルを使っているかなどを調査し、まとめて報告するといったこともしていました。


ー率直に内定者インターンに参加してみた感想を教えてください

樋笠:すごく勉強になりました。僕はもともと学部時代は物理学を専攻しており、腰を据えてコンピュータサイエンスの基礎を学ぶ機会がなく、コンピューター基礎知識はない状態だったので、知識をインプットする良い機会になりました。また、入社前にプロジェクト業務を通して、どうやって連携して、開発するのかというチーム開発を学べたことは良かったなと感じています。

嘉山:僕も全くWeb系の知識がなかったので知らないことばかりでしたが、インターンを始める前よりも知識がついたと実感しています。
また実際にオフィスに出社して勤務するので、入社前からリアルな社内の雰囲気も知ることができましたし、すでに社内メンバーともコミュニケーションが取れている状態なので、入社に対する心理的な不安が小さいと感じます。


今後の目標

ーこれからGMOアドパートナーズで挑戦してみたいことはありますか?

嘉山:僕はデータサイエンティスト兼機械学習エンジニアという、分析と社会実装の両方を兼ね備えた人材になりたいです。事業やその事業における施策で成果を出すためには正しい意思決定が必要です。しかし、意思決定には必ず心理的なバイアスがかかってしまいます。そこで、それを事実ベースで取り除くために、データサイエンスの知識とそれを実装するスキルが必要だと考えているからです。

また、内定者インターンを通して、社内システム開発やWeb系システムの開発にも興味が出てきたので、入社後チャレンジしたいと考えています。また、エンジニアとしてだけではなく、プロジェクトの企画から参加してチームをまとめるようなプロダクトマネジャーにも挑戦してみたいです!


樋笠:僕は機械学習を通して、最適な広告配信の実現・ビジネスの成長に貢献したいと考えています。そして、将来的には、新規事業の立ち上げにも携わりたいです。そのために、まずは目の前の開発に対してしっかり向き合い、なぜ必要なのか、どんな仕様がベストなのかを考えながらプロダクトづくりをし、少しずつ自分のできる範囲を増やしながら事業理解を深め、広い視野を持てるようにステップアップしたいと思います。そして、エンジニア視点から戦略を立て、良い意思決定ができるようになりたいです!


ーこれから就活をはじめる方に向けて、何かメッセージはありますか?

樋笠:僕は一緒に仕事する人と話してみることが大切だと思います。同じ職種の方や配属される予定の部署の方から具体的な業務やリアルな働き方を伺うことで、入社後のイメージがより鮮明になると思います。また、社員の方に会うことで、会社の雰囲気や部署の雰囲気も掴むことができると思います。いろいろな会社でたくさんの方に会って、ぜひやりたい仕事があるところ、一緒に働きたい人がいるところを選んでください!


嘉山:僕が実際に経験してみて思ったことですが、就職活動は正解がありません。なかなか受からずに辛い時があるかもしれませんが、最終的には「ご縁」や会社・面接官との相性もあると思います。だからあまり気負いすぎず、自分自身が納得のいく就職活動を送ってほしいと思います。
応援してます!


今回は、24新卒としてGMOアドパートナーズにご入社予定の内定者のお二人、嘉山さんと樋笠さんにお話を伺いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

Text & Directed by.Momoko Aoyama



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